皆様は肘内障という言葉を聞いたことがありますか?
「ちゅうないしょう」と読むのですが、つい先日キッキがこれになってしまった時の記録です。
ただ起き上がっただけなのに
17時前くらい、夕飯作らないとな~あ~めんどくせ~と思っていた時にそれは起こりました。
キッキが床にこてんと転がっている状態から起き上がってすぐに
キッキ「あ…わああああああああぁぁぁぁ……」
突然泣いた。
ソファから一部始終を見ていたんですが、本当にただ起き上がっただけ。
そしてすぐに駆け寄ってきた。
キッキ号泣。涙とよだれですごいことに。
「どうした?ぶつけたの?」
「タイ!タイタイ!」(※痛い!)
見た目はどこも問題ないように思えました。血が出ているわけでも傷があるわけでもない。
赤いところもないし腫れているわけではなさそう。
普段ぶつけたりしても泣きはするものの、ヨシヨシしてぎゅーっとしているとケロっとして泣き止むのですが今回は泣き止む様子がない。
「どこが痛い?ここ?ここ?」
「コッチ!!タイ!」
キッキが指さしたのは右腕。
やはり見た目に問題はなさそう。
脳裏をよぎったのは「脱臼」でした。
幼児は肩を脱臼しやすいとどこかで聞いたことがあったので、まさか!?と思い恐る恐る肩を触ってみました。(触っていいのかは分からない)
肩は……痛くなさそう。
えっじゃあなんだ?
考えている間もキッキはずっと泣いています。
ずっと泣き叫ぶわけではないので救急車って感じではなさそう?
とにかく右手を順番に触ってみました。
が、本人はもうグズグズなのでどこに反応しているのかが分からない状態。
指を触ったときにも反応があったりなかったりでなかなか分かりませんでした。
とりあえずググってみる。「子供 手を痛がる」
するとすぐに
肘内障
という単語が出てきました。
……なんて読むん?ひじないしょう?
肘内障っぽい
「ちゅうないしょう」と読むらしい。
ひじの骨のいちばん上の骨頭部というところが、ひじの輪状靱帯(りんじょうじんたい)という靱帯(じんたい)から外側へ手の方にずれることで起きる「亜脱臼(あだっきゅう)」です。
白クマ先生の子ども診療所 https://www.med.or.jp/clinic/index.html
よく分からないが肘のどこかが外れていると。そりゃ痛いわな!
腕をだらんと下げて動かさないでいる場合があります。これは、腕を下げていれば痛みが治まるからなのです。泣きやんでも治っているわけではありません。バンザイのかっこうが、できるかどうか見てみましょう。肘内障であれば、上げられません。
白クマ先生の子ども診療所 https://www.med.or.jp/clinic/index.html
なるほど分かりやすい!腕をあげてもらおう……と思ったらキッキ寝てる!
え!寝てる!?
泣き疲れただけ?もしかして眠たかっただけの可能性もあるの!?
それならいいけど…と思いとりあえず寝かせてみる。
起きたら意外とケロっとしてるパターンを期待してみたけど
どうやら肘を触ると寝ていても顔を歪めたので肘内障確定っぽいなあ。
とりあえず15分寝かせて起こしてみた。
「キッキ、ボーロ食べる?」
「……ボーロ…?タベル!」
夕飯前というのは置いておいて、気持ちよく起こす必要がありますからね。
ボーロを献上させていただきました。
右手をかばっているのかなかなか起き上がれないので抱っこで座らせると
「タイ…」(※痛い)
いつもならボーロも両手に持って食べるのに今は左手しか使わない。
右手は動かさずに下に下げたまま。
「キッキ、万歳できる?」
「バンジャイ!」
こんな状態でした。
左腕はピーンとまっすぐ上に上がるのに右腕は上がらない!
ああこれは肘内障なんだ!と確信した瞬間でした。
腕は痛いけどボーロが食べられて嬉しい状態だからバンザイしてくれたと思うので、たぶんボーロ無かったらバンザイしてくれなかったと思う。
急いで病院へ
少し動かすだけでも痛いらしく、ボーロを食べている途中も結構泣くキッキ。
急いで病院に行くことにしました……が!
なんと土曜日!の17時過ぎ!
近くの小児科も整形外科も土曜は午前診療のみ!うわあタイミング!
近所に総合病院があるので電話して聞いてみたら、救急で入っても整形外科の先生がいないらしい!
ええ!困った!肘が外れてる状態で月曜まではさすがに待てません。
Googleマップとにらめっこしていると、ふと整骨院の文字が見えました。
最寄駅付近に整骨院があるのですが、私は以前足の不調で通っていたことがあるのです。
整骨院なら治せそうじゃない?!しかもそこは土日も20時まで空いている!神!
すぐさま電話!そして出ない!タイミング悪い!笑
LINEでの問い合わせや予約もできるところだったのでとりあえずメッセージを送り、
部屋着だったのですぐに行けるように着替えたり準備しました。
そしたら結構すぐに
「今から来ていただくことは可能ですか?」
とお返事が!神~!!!!助かった!!!!
肘抜けた時より泣き叫ぶキッキ
急いで家を出て整骨院に駆け込みました。
そして駆け込んだ瞬間
「イヤアアアアアァアァ!コッチィイイイイイイ!!!」
響き渡るキッキの泣き声。靴を脱がそうにも座り込む。そして外に出ようとする。
肘抜けた時より泣いとる!そして暴れる!暴れる!!超暴れる!!!!
なんなら右手使ってないか!?
四苦八苦しながらキッキを個室の施術室に移動させます。
院長が気を遣って白衣から黒いTシャツに着替えてくれました(´;ω;`)優しい
号泣のキッキ、そしてえずくキッキ、嫌な予感しかしないカッカ、とっさに上着を差し出し
キッキ、泣き嘔吐(´;ω;`)
泣きすぎて嘔吐…どんだけ嫌だったんだよ…キッキの服、上着、私の上着を犠牲にしました。
整骨院って結構湿布の独特なにおいがするじゃないですか。たぶんそれが嫌だったんだと思います。
床にも少しこぼれてしまったけど院長がすぐ処理してくれて、本当に申し訳ない。
このご時世に嘔吐なんて本当にご迷惑をおかけしてしまった。今度菓子折りもっていこう……。
そして肝心のキッキの腕ですが、なんと治っている!!
さっき暴れているときにどうやらハマった模様。院長に見てもらっても
「うん、ハマってるね!多分軽く外れたんだと思う」
えええええええ確かに全然痛がってない!腕を上にあげることもできてる!!
「肘、今後ちょくちょく抜けるかもしれない。1ヵ月に3回抜けて受診する子もいるよ」
「本当は1週間以内にもう一度確認のために診せてほしいんだけど、ここにくるストレスのほうが強そうだからまた抜けたらすぐに来て」
とのことです。
はあああああああ良かった……。
帰るころには泣きべそかきつつも、先生たちにバイバイする余裕があったキッキ。
謝罪と感謝をして整骨院を後にしました。
そして帰宅
帰宅するなり
「ボーロ!ボーロ!」
両手使っての催促です。はあ安心。元気だ。痛くなさそう。
すぐ夕飯にしないといけない時間だったのでボーロは諦めてもらいました。
怒涛の2時間でしたね。
肘抜けたって分かるまでがパニックで、かなり疲れました。
私は脱臼も亜脱臼もしたことないのでどんな感じなのか分からないんですよね。
でも本来あるべきところに肘が無いんだから痛いのは想像できる。
キッキ、よく頑張ったよ。
にしても子どもが痛がる姿って本当に心にきます。
まだ言葉も拙いのでお互いもどかしい思いをしました。
キッキも痛いから泣いていたと思うけど、伝わらない不安もあったんじゃないかな。
説明できるくらい言葉が話せるようになったらこういうときいいよね。
今回はわりとすぐに治るやつだったので良かったけど本当に大きなケガだったらと思うとぞっとします。
肘内障は親が子どもの手をひっぱったりするとなりやすいらしいんですが、
今回はキッキが変な体勢で起き上がったことでなったみたいなので、亜脱臼だと気づくのが遅れてしまいました。
起き上がるときに肘に変な力が加わったのかな?一瞬しか見てないからその体勢が再現できない。
とにかく今後は肘内障にならないことを祈る……。
皆様もお気を付けくださいませ。
コメント